id:usaurara
短歌のことを語る

漁火(いさりび)をかこふ葡萄のむらさきや遠く遠くカナンといふ色

有田から届きし一客あざやかな翡翠を隠す葡萄唐草

テーブルに葡萄一房置かれれば厭(あ)かないでいる証のようで

そうかなとまず云ひし舌くるくると凍った葡萄の皮を剥がせり

「この葡萄酸っぱいやん」と口に出す愚かなキツネは胸の中に

推敲しました