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トメイトウのことを語る

「あ、川の向こうにいるの伊藤じゃねえか?」
「ほんとだ、手振ってみようぜ」
おおい、と、手を振る二人。しかし川向こうの人物は二人を一瞥したあと歩き去ってしまう。
「なんだよ伊藤のやつ。ちょっと電話してみよう」
電話をかけると、イトウはすぐに電話に出た。
『もしもし』
「伊藤、おまえさっきなんで川のところで手振ったのに無視するんだよ」
『川って何のことだ、俺今日はずっと家にいるぞ』
 
遠くから見ると伊藤に似ていたけれども人違いでした。
 
遠目伊藤