2年くら前、多摩川にほど近い神奈川県内の小さな蕎麦屋で、700円くらいの定食を食っていたら、入り口の扉が開いて、そこにちょっとあれなおじちゃんが立っていた。おじちゃんは
「東京まで100円、めぐんでくれませんか」
と言った。店内は自分を含め、ほかに客が2,3人、店員のおじちゃんおばちゃんの計5人くらい。
突然のできごとに動きが止まってしまった我々に対し、おじちゃんはもう一度「東京まで100円、めぐんでくれませんか」と言った。
ようやく事態を把握した店員のおばちゃんが、
「いま細かいお金がないのですみません」
と断った。
すげえ断り方だと感心した。
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