はじめ董卓が持っていたが、呂布とその養父の丁原を離間させるために李粛の策で呂布に贈られた。呂布はその見返りに丁原を殺し董卓に仕えたが、後に呂布を討った曹操の手に移る。しかし気性が荒く誰にも乗りこなせずにいた。あるとき関羽に心酔した曹操は「貴殿なら乗りこなせるだろう」と関羽に与えたところ、彼は見事にそれを乗りこなした。さらに、それまで何を贈っても喜ばなかった関羽が大喜びしたので、曹操はその理由を尋ねた。関羽は「この馬ならどんなに遠くとも兄者(劉備)の居所が分かればすぐに飛んでいくことができるでしょう」と答えたため、曹操は改めてその忠義ぶりを思い知った一方、後悔したともいう。後に関羽が処刑された後、呉の馬忠に与えられたが、馬草を食わなくなって死んだという。
うろおぼえ三国志のことを語る