私は出かけた先、できるだけ山の中や海っぺりにある、通常は地元の人しか相手にしていないであろう散髪屋で散髪してもらうのが趣味です。
初めて入る散髪屋では、不精にしては長いんじゃねえのと思われる程度の髭を蓄えておくと、剃ってくださいと一言伝えても、「本当に剃ってもいいのか」と聞かれることが多く、ひとつの会話の材料として重宝します。
だからというわけでもなく、面倒だから、かつ、勤務先にあってぎりぎり許されていそうな気がする範囲で、私が髭を剃るのは通常一週間に一度です。
私は来週から一週間連休で、隠岐に散髪しにいく予定です。きょう髭を剃って、散髪までは剃らないのですが、ここでひとつ迷うのです。
隠岐は連休前半に行こうと思っています。しかし、前半だと、髭を剃ってからせいぜい10日で散髪することになります。これでは、理想的な髭の長さに足りず、「ああ剃ってもいいんだな」という印象を与えてしまうのです。といって、後半だと、散髪しそこなったとき出直すのが困難。それから、連休の時期は、散髪屋も休みの可能性がある。
いつも迷う、難しいところです。
それから、5月の連休では比較的そのような事態にあうことは少ないと思いますが、盆や正月は、帰省した人たちが店にやってきて、一見客より厚遇されることがあって、思うような会話ができないこともあります。
とはいえ、そんな困難があるから、また楽しいのです。
迷うのことを語る