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電車内にてのことを語る

隣に座ったおっちゃんは、白髪あたまで白いポロシャツ、色褪せたジーンズをはいている。
アルコール度数9%と書かれた缶入り飲料を開封してちびちび飲みながら、週刊ポストを広げて、藤圭子がどうとかいう記事を読んでいる。
日没前の黄色い陽光が射し込むが、建物の陰に入ると、蛍光灯の白い光が車内を照らす。
晩夏の夕刻である。