時はスパムアウトブレイク前に遡る。
ハイクのアンテナ不調は、スパマーによる運営への投書がきっかけだった。
「非スパマーはidページへの引きこもりを始めており、このままではわれわれが無視されてしまいます。サーヴィスとしても健全とは言えますまい。アンテナページを不調にすれば、引きこもりを表に引きずり出すことができ、トップページで健全な競争が行われるのではないでしょうか」
すでにBOT化を終えていた運営は、「健全」というキーワードに反応し、この施策を受け入れる。
一方そのころじぇいこんは、自転車の体を手に入れる計画立案にかかりきりで、ハイクのことなどすっかり忘れていた。