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のことを語る

8年前の2月、雪が降り出した家島行きのフェリー乗り場で500円で購入した茶色の傘は、往復の間だけ保てば良いくらいのつもりでした。ボタンを押せば自動で開くタイプ。丈は短い。持ち手が平べったいのがお高く止まっていなくて特徴的なせいか、置き忘れもなく、他人に持っていかれることもない。そのうちボタン付近のプラスチック部品が破損し、押さえていないと勝手に開くようになりましたが、巻き止めというのかアレをやっておけば大丈夫という程度。しかし無理がたたったのか巻き止めのマジックテーブが生地から剥がれて自動開きとのたたかい。ここでロープの切れ端を輪っかに結んで閉じた傘をまとめる。これ傘開き対策四天王名乗っていい。でも2回にわたってロープ紛失。奴は最弱…。その後、マジックテーブは剥がれたが紐はまだ付いているという特性を活かし、紐を巻きつけたあと、先端を己が形づくる輪っかに差し込むというか、そんなアレで閉じ状態を保持することに成功。ただし保持力弱くてときどき広がってしまう。石突部分のプラスティックは消失し、雨中で傘をさしているときは軸内に雨水を溜め込むという進化を遂げている。そんな傘を差して勤務先へ。駅で先行するおっさんが後ろを気にせず傘をくるくるやって水をはらう行為の愚かさを指摘後、自分の傘の水気をはらうべく、周囲に人がいないのを見計らって、かつ、くるくるよりは周囲への影響が少ないと判断して前後ふりを実行。持ち手が抜けた。差し込んで回復。まだまだ付き合うぜ。