山間の温泉宿、2階か3階の今日泊まる狭い部屋にいて、自分で布団を敷いている。内装は白木の板張り。網戸もない窓の外には通路を挟んで隣に古びた2階建ての木造建築が見える。おそらく隣の自炊棟だろう、洗濯物が干してある部屋も散見される。
自室で布団を敷きながら、この温泉を題材にした映画か小説かを思い出す。
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母屋にある内風呂も立派なのだが、母屋から階段を下った先にある別棟には、雰囲気の良い洞窟風呂が2つある。宿泊客が洞窟風呂に入りたいというと、主人が拒む場面。
「今日は洞窟風呂の入浴をお断りしています」
「洞窟風呂が楽しみで来たんだ」
「急遽テレビの取材がはいりまして」
「そんなのどこにいるんだ、あんたと自分以外誰も見ていないぞ、通せ」
宿泊客は階下に向かう。惨劇の幕開け。
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一方私はマットを敷かずに布団を敷いてしまったことに気づき、どうにか空間をやりくりしてマットの上に布団を移植しようとしながら、洞窟風呂に入りたいが事件に巻き込まれるのは嫌だな、このまま布団に伏して寝てしまおうかなと考えたところで覚醒。出勤15分前だった。
夢今日の夢のことを語る