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危機一髪のことを語る

道路脇でスマートフォーンの画面をぺたぺた触っていたのです。わたくし他人にやられると嫌なので、交通量の少ないところを選び、端に寄って、できるだけ邪魔にならないようにしたつもりでした。
5分ほど経過したころ、視界の奥をビヅネスマンらしい風体の人物が通り過ぎ、まさにその瞬間、彼奴とわたくしの間、それはせいぜい80センチメートル内外でしたが、その地面に「ぺちゃ」と、何かが唾棄されたごとき音がしたのです。
ああ、わたくしはやはり通行を妨げてしまっていたのかと思いました。彼奴はいくぶん挑発的に、私が目障りだと指摘してきたのかと。
んだこのやろうと視線を上げようとしたところ、地面にはバードのフレッシュなシットがひろがっていました。そのまま上を見上げると、電線上にハトが3羽止まっていました