今日は姪の通う小学校で、小学生自身が、一人一人で、自分が興味を持った内容を調べて一人で発表するという催しがありまして、参観してまいりましたの。分野別に会場が分かれていて、姪の発表会場では小学生が10人くらい、参観者が20人くらい。姪(1年生)は物怖じせずに発表をこなしてすげえなあという感想。ほかの小学生も自分で調べたことをまとめてうまいこと発表する。発表が終わると会場の人たち(大人子ども問わず)から質問を受け付けて、発表者はそれに答えるんだが、たいていしっかり回答できる。大したもんだ。
姪の会場の発表が終わって、別の会場でまだ発表をやっているというので見に行った。お題は昨今よく取り沙汰される科学技術について。発表者は6年生とのこと。彼の発表がとても巧みで驚いた。まず、調べたことを単に読み上げているのではなく、自身の言葉で説明する。大人が質問しても傍目に適切と思える返答をする。その分野に従事しているという大人も感心したという感想を述べていた。話の組み立てや身振りの使い方も効果的だ。若い身空で身振りを研究してできるようになったのなら恐ろしいが、多分に持って生まれたものもあるのではないかと思えた。時間的に他会場から流れてきてもいたのだろうが、観客も多い。
が、わたくしはどうにも素直に感心しきれなかった。ひとつは、小学生の大半が飽きていたこと。まあ、観客の数は大人が小学生の3-4倍いたし、対象を大人と決めていたのなら仕方あるまい。もうひとつは、観客の大人の一人が「事例や比喩が適切」と褒めていたのだが、発表者の彼は、社会的にさまざまな立場の勢力があるためにわりと繊細に扱われる類のものごとを『○○と言われます』『××と△△の関係に似ています』などと言い切っていたのだ。限られた時間内で発表をまとめるために敢えて注釈を省略したのだとすればこれまた恐ろしいが、おそらく彼の年齢では実感することができそうにないことを断言し、大人を手玉に取ったのだ。
という難癖を考えさせられました。
ずぼんぼ@豆腐の角のことを語る