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自分(id:Kodakana)のことを語る

性分化とは「女性化の抑制」と「男性化の促進」の程度の組み合わせというお話の続き。

女性化と男性化は排他的な面もあるけれどもそうでない所もある。女性の陰核や男性の乳腺は性分化の結果として消失してもおかしくないけれども残される。

性器においては、精巣と女性型外性器、卵巣と女性型内性器と男性化傾向の外性器、精巣と男性型外性器と女性化傾向の内性器、といった組み合わせが実際にある。

たとえば性染色体XYを持つ胎児では、胎生7週目頃に、Y染色体上のSRY遺伝子が働き、性腺の機能を精巣に決定する。精巣は男性ホルモンと抗ミュラー管因子を放出する。男性ホルモンは外性器を男性型にし、ミュラー管抑制因子はミュラー管を縮退させて女性型内性器の形成を阻む。

この際に、ミュラー管の抑制が十分に働かない場合がある。ミュラー管は子宮や膣の一部などのもとで、女性化は哺乳類の既定路線だから、一次性徴段階の形成には卵巣の様な大きな女性ホルモンの産生源を必要としない。

性染色体XXで先天性副腎過形成では、男性ホルモンが多く産出されるため、卵巣と女性型内性器を持ち、外性器は男性化の傾向を呈する場合がある。

性染色体XYでアンドロゲン不応症では、不応の程度によって外性器は女性型から男性型までの中間型を含む様々な状態を呈する。

というようなことは知れるんだけど、脳の性分化はどうなっているのだか、まだまだ詳しいことは解っていないのだろう。たぶん性器以上にいろいろありそう。