こんにちは。
ハイクにてお返事いただきまして、ありがとうございます。
ところで。
その前のダイアリーにてIDコールされたのに、つぎに「その他」にまとめられてしまったのはチョットさびしかったです(すみません 笑)。
ですが、「いちゃもん」とおっしゃられているので、まるで面識のないわたしに対する「お気遣い」なものと理解しました。
いきなりどうしてこんなことを申し上げたかといいますと、
ご質問のキモに関する部分には、
「知る」ということがあるのではないかと感じたからです。
「何かを知る」とは見分けることで、
他と区別して認知することで、
そのもの自身に備わっている固有性を理解することだと思うからです。
また、知らないものは見えないものです。極言してしまいますが、自分が知らないものはこの世に存在しないという感覚は、ある程度のひとたちの身におぼえがあることではないでしょうか?
それは、naok1991さんが応答エントリーで書いていらっしゃるように。
ことに、「名前」はそのものを同定するのに必要です。
そして、名前のあるなしは、「力」と密接に関係するでしょう。
はなしを戻しますと、
わたしは、naok1991さんのことをよく存じ上げません。
また、naok1991さんもわたしのことをよくご存じないでしょう。
そうしたふたりが対話を成立させるのはものすごく困難なことだと思います。
おそらく「わかりません」とくりかえしてらっしゃるのは、不安があるからではないでしょうか?
わたしはけっこうな小心者なので、知らない方とおはなしするのは緊張します。
この文章も、しょっぱなにあんなふうに書きながら、失礼があったら申し訳ないとか、ちゃんと自分の思いが伝わるかなとか、こんなんでもいろいろ考えて書いています(笑)。
コミュニケーションというのは難しいです。
先日、自分のダイアリーにとりあげたところなのですが、
『たったひとつの冴えたやり方』というSF本があります。みっつのおはなしが入っています。
わたしはそのなかでも「衝突」という作品が大好きです。未読でしたらネタばれで大変申し訳ないですが、地球人と異星人のファーストコンタクトものです。そこでは、「信じる」という行為がうまく通じないことばによって定義され、交わされ、多大な犠牲をはらったうえに理解され、お互いに「信じあう」関係を築いていくありさまが語られています。
わたしは、自分以外の人間を、コトバも通じず文化やその他なにもかも違う、異星人と同じくらい「他者」だと思ってしまっています。同じ日本語を母語にしていても、ことばがすぐさま通じあうとは正直、信じておりません。
ただし、「それでも人間は理解しあえるし、信じあえる」という関係を切望しています。
結論から申し上げれば、
わたしには、naok1991さんのご質問におこたえできる能力はないと思います。
なぜなら、わたし自身、
世の中がこういう形であるのはどうしてなのか、
弱いものが無知なものが劣ったものが、ただそうであるという理由だけで差別され搾取され、ときに屠られていくのは何故なのか、
その「力」というものの根源は何なのか……などなど、
そうしたことどもが、
ちっとも、
まったく、
全然ワカラナイからです。
泣きたくなるほどに。
(たまに、マジで泣きます)
そういうわけで。
「わかりません」というお言葉で、
応答がない可能性も大きいとは了承してますけれど。
わたしはこんな人間ですが、
そういうのでもよろしければ、
今後とも、ゆっくりとした調子でお付き合いいただければ幸いです。