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いま読んでる本のことを語る

西成彦『エクストラテリトリアル 移動文学論Ⅱ』(作品社)
 
アガンベンをおやすみし(笑)、こちらへ。
まだ「一九三〇年代のポーランド文学論 「春」と「黒人」の問題圏」よんだだけですが、素晴らしいっ! 
シュルツ未読なので来年絶対よむです。
あと、やっぱりゴンブローヴィッチは凄い。ちょびっと引用。
「こうして、彼は、いかなるイデオロギー、いかなる物語、いかなる形式を前にしても、それに全面的に屈服することなく、逆にいつのまにかそれを転覆してしまう。ゴンブローヴィッチにおけるマゾヒズムとは、まず何よりも、この文学的戦略のことを指すのでなければならない。それはあらゆるタイプのロマン主義の彼方にある、反=物語の戦略である」
『トランスアトランティック』と『バカカイ』(『フェルディドゥルケ』は途中)しか読んでませんが、ゴンブローヴィッチ凄いですよ。三島が敢え無く敗退するのわかるw(あの当時、ちゃんと三島はチェックしてたけど) おすすめ!
(さらには、この訳者のみなさんが凄い! とこころから尊敬する)