ぶりさん、どうもありがとうございます~!!
たくさん書いてくださって、ほんとうに本当にありがたいです! ものすごく嬉しいです。読んでもらってる、と強く感じます!!
1の「紙コップ」は、タニノ・クリスチーの靴はいてソレはない、というそのギャップが変ではないか、ということですよね。おそらくわたしがビンボーだから(笑)イロイロ襤褸が出てるってはなしでしょうから、とにもかくにも気をつけます。
ただ、あの「紙コップ」にはそれなりの背景があります。
コーヒーを出してくれたのは学生アルバイト女性でして、ほかの店を「ヤクザにでも会社ごと売り払って」発言の底にあるように、彼自身、将来のビジョンが明確でなく、じぶんの資産に手をつけてまで会社を守るべきかどうか悩んでいる、そのへんがうまく描けていなかったようで反省します(たしかに、彼の社長としての立場の裏を読ませる描写が自身の神経症的不安というふうにしか描かれていないですね。う~ん、これじゃダメだわ)。
それから、いまの日本で風俗描写がもっとも上手なひとは林さんではないかと思うことがあります。また、風俗描写は「時代」との絡みもありますし、わたしはイロイロ経験不足で世界が狭いことは間違いありませんので、よほど慎重にしないといけないと常々思っています。ありがとうございます。
2は、もう、ほんと、すみませんすみませんすみませんと、ぶりさんだけでなく四方八方に土下座で謝ります……なにせ、エスエフエックスですから!
教えていただいたその本DVDそのほかで勉強します!
それにしても、たしかに「仕入れ」てあるはず、なんですけどねええええ。う~む。
まあ、ここが実は「更新できない最大原因」なんだと思ってるんです。はい。
文章力の問題じゃなくて(いえ、それも勿論ありましょうが!)、たぶん大方は、気持ち、なんじゃないかな、と。べつの言葉でいえば、「覚悟」かな。
まさに、「セックスに晩生なのはおかしい」ですよね。
3ですが、来月目標(遅くとも12月には)週一更新にいたします!
この件は、ぶりさんだけでなく、大勢のみなさまに言っていただいておりまして(大汗)。
ようやくですが、決心いたしました。
過去にかいた完結作品を発表していきます。更新分量も、完結してるので計算して調整できるのではないかと思います。
ほんとうは、新作「素描」の構想とはまた別に、新しい連載を始められる力量があれば最高なのですが、いまのわたしの「体力」を考えるとそれは非常に難しい。なので、できれば「短編」を三ヶ月に一本書き下ろしつつ、という感じでいこうかと予定しています。
ええと、その、先日、ほんとに前にかいたものを「面白かった」と言っていただきました。ひとさまがどう読んでくれるかは「発表」するまでわからないと、しみじみと感じました。ひとの手にわたることでこうして教えてもらえるのですよね。
今まで過去作品を表に出せなかったのは、ただたんに恥をかきたくないという卑しい小心であったかもしれません。勇気をもって、やってきます!
そして4も、今そこにぶちあたっているところです。
結末に対する態度がどうなるかはまだよくわかりませんが、今までの書き方から変化することは間違いないと思います。
これまでは、自分の「小説とは何か」を更新しながらやってきたのですが、今ちょうどこの夏によんだ古典やらプルーストの草稿研究を先達に、じぶんのなかの何もかもを総入れ替えしているように思います。
じぶんでも、この連載が終わったらソレ(なんだろう? とにかく「小説力」の再点検みたいなもの?)に取り掛かると勝手に予測していたのですが、うまくタイミングが合わなかったというか、書けないあいだに進んでしまったのかよくわかりませんが、「今のままじゃダメだ!!!」ってのがやってきまして(笑)。
まあ、いろいろありますが、フローベールが生涯6作、ピンチョンの『ヴァインランド』が17年、そして止めに栗本先生のナマ原稿ってのが大きかったかもしれません。あの、ほとんど書き直しの跡がない70、80年代の「語りおろし」によって、目を啓かされたようにも思います。
あと、なるべく月イチで講演会など聴きにいくとか、逃げ回ってたフランス語をとにかくちょっとでも、日本語訳のあるやつでいいから読もうとか、名刺だけじゃなくコピー本持ち歩くとか、じぶんの行動の幅を広げて深いところまで降りていけると思えるようになりました。
と、いうことなどをまとめて外に出す機会を与えてくださってどうもありがとうございます。
わたしにとって小説を書くという行為は、じぶんを生かすためのほとんど唯一の手段のようになってしまっているところがあって、まあ、ものかいてるひとって多かれ少なかれそういうもんかもしらんとは思うのですが、それはわたしという人間の「作品」の僭主化または専横みたいなもので、あまりよろしくないよな、と。いえ、そうやって始まるのはかまわないけど、そこで止まってじゃダメだよな、と。この狭隘さ、偏屈さを抜け出して違う地平へと行くことが出来ますようにと、ちかごろ強く願っています。
そういうふうに思えるようになったのは、
ぶりさんはじめ、読んでくださるみなさんのおかげだと思います。
こころから、御礼申し上げます。どうもありがとうございます。
そして、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
ぶりのことを語る