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古典よむ部のことを語る

うおおお、40ファンだ!!
うれしい~~~。
どうもありがとうございます!
さて今日は、カルヴィーノ様の軽妙洒脱にして滋味溢れ、読後深いため息をつきながら思わず古典に手が伸びてしまう珠玉のエッセイ「なぜ古典を読むのか」から引かせてもらいます。
 
イタロ・カルヴィーノ著(須賀敦子訳)『なぜ古典を読むのか』(みすず書房)http://www.amazon.co.jp/gp/product/4622046202
 
「私たちが古典を読まなければならない理由はただひとつしかない。それを読まないより、読んだほうがいいから、だ。
 わざわざ苦労して読むこともなかろう、といって反対する人がいたら、シオラン(この人は、いまのところはまだ古典ではない。最近やっとイタリアでも翻訳されはじめた思想家だ)から引用する。「毒人参が準備されているあいだ、ソクラテスはフルートでひとつの曲を練習していた。『いまさらなんの役に立つのか?』とある人がたずねた。答えは『死ぬまでにこの曲を習いたいのだ』」
 
なんとまあ、勇気のでる言葉ではありませんか!