お邪魔します。
ルノワール展、読ませてもらって、行くのがとても楽しみになりました。
と書きながら、ルノワールのおはなしじゃなくて。
>男は先天的に黒や青が好きで女はピンクが好きなもので、そうでないのは異性的な性質だとか言う訳なかろうよ。色はただの色よ
そうですよね!
17世紀フランスには「レース戦争」などというものがありまして。
あの三銃士の時代、彼らや近衛兵たちがその服飾に粋を凝らし贅を尽くし、互いに牽制しあうなんてことをやらかしておりました。派手好きなルイ14世もそれを称揚していただかしていなかっただか(笑)。
ここらへんは、こちらに詳しくて面白かったです。
佐藤 賢一 「ダルタニャンの生涯―史実の『三銃士』 」(岩波新書)
たしか服飾史的には、19世紀イギリスで黒服が流行るまで(そしてフランスに入るまで)、あちらの男性服は何色でも使っていたはずです。というより、こういうものいいは極端ではありますが、緋色をまとう聖職者の例などを思い起こせば、男性のほうが公に出る場が多いので「派手」と述べてしまっていいようにすら思えます。
キンキラ衣装とひらひらレース大好きで装うことも仕事のひとつだった銃士たち――その一方、どう考えても勇敢で男らしいと己を誇っていたに違いない彼ら――のことを思うと、時代や場所でいろいろと考え方や感じ方は変わるものだなと、しみじみと感慨深く思いましたもので、書かせていただきました。
ちなみにわたし自身、赤やピンクより、もう絶対に青とか黒が好きです。
こう書いて気づきましたが、かつて若いころ仕事でピンクを強制的に着せられていたときの鬱憤が噴出してしまったのやもしれません(苦笑)。若い女の子なら「ピンク」とか、そういうの、なんかチガウって思っちゃうんですよね。
と、益体もないことを失礼しました~。
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