id:burieさん、
わたしが読んだのは、「饒舌録」と「藝術一家言」。
谷崎潤一郎全集16巻。昭和三十三年発行。
「装丁・棟方志功」、「挿画・小出楢重」、「解説・伊東整」、「付録・ドナルド・キーン&平野謙」という豪華絢爛な布陣。
(2000年に出てるものと同じなのか未確認です。スミマセン。でも、もしどこかで手に入れられるなら、上記の理由でコレをおすすめ☆)
http://ainokarakuri.blog42.fc2.com/blog-entry-75.html
(すでに読んでくださってるかもしれませんが、『明暗』に付された谷崎の「名言」(?)を今一度御覧戴きたく候 笑)
それと、これぞ本命と申し上げたいのが、
id:kanimasterさんの日記。
谷崎潤一郎 『神と人との間』
http://d.hatena.ne.jp/kanimaster/20091201/1259634917
物凄く面白い、興味深いことこの上ないです。
漱石をほとんど読んでない片手落ち状態で語るのはなんですが(谷崎だってそれほど読んでませんけど 汗)、三角関係について、双方思うところがナイはずはないわけですよね。谷崎は『それから』にも文句つけてたような気もするので(あやふやです、信じないでください。でも、委細はともかく、漱石の小説について色々感じるところはあったことは間違いないです)、ああいう性格のひとですから、
「三人の男女の熾烈な関係を描いた小説である。好きな女性を友人に譲る前半部は、夏目漱石 『それから』 を思わせるし、結婚した主人公が自殺する結末は 『こころ』 を連想させる。」
となれば、
「俺ならこうする!」だと、思うのですよねえ(笑)。
それから、ネットで読めなかったので残念ですが。
谷崎の漱石評というものは、あるみたいですね。
http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E8%B0%B7%E5%B4%8E%E6%BD%A4%E4%B8%80%E9%83%8E%E3%80%80%E6%BC%B1%E7%9F%B3&range=0&count=20&sortorder=1
最後に。
谷崎と漱石を語るには、そこに芥川をに交えないと具合が悪い気がいたしますが(笑)、まあ、今はおきますです。
わたしがわかる範囲ですと、こんな感じです☆