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西洋美術史のことを語る

『肖像画論 モーツァルトの肖像をめぐる15章』高階秀爾/著
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032415763&Action_id=121&Sza_id=C0#
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[要旨]

天真爛漫さ、横溢する才能、あるいは成功者の自負心の表象なのだろうか。われわれに残された、幼少から晩年までのモーツァルトの肖像画15点―。アングル、ダヴィッドの古典そしてゴッホ、ピカソの現代まで数々の傑作肖像画の鑑賞から、肖像画に篭められた様ざまな意味と機能を分析し、美術とは何かの核心と本質に迫る。

[目次]

無垢への賛歌―子供の肖像;市民社会の記念碑―家族の肖像;職人から楽聖へ―音楽家の肖像;ミューズの庇護―芸術家の霊感;王者のイメージ―華麗なる肖像;グループの仲間たち―集団肖像画;芸術家礼賛―マニフェスト肖像;自己主張と信条告白―自画像;絵画の起源―横顔と正面;身体言語―身ぶりとポーズ;象徴と見立て―物語象徴;完成と未完成―中断された肖像;線と陰影の魅力―デッサン肖像画;作者の判定―真作と偽作;音楽への憧れ―モーツァルト頌

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以上!
目次みるだけでもワクワクですが、本文はもっとドキドキですよーv
高階先生は稀にみる「名文家」だと、わたしは思ってます。明晰すぎてチョット怖いくらい(わたしには)。
個人的にツボだったのはピカソや印象派とか近現代のあたりです。あと、ベラスケスの「宮廷の侍女たち」についてはフーコーの著名なテクストがありますが(あれはあれで面白いんだけど、個人的にはあんまり驚きがなかったので。いや、フーコーはちょー大好きだし面白いと思ってるんだけど、うーん、再読して考えるかな? うん)、高階先生のピカソ論のほうがコーフンしたなあとか(『ピカソ 剽窃の論理』)。
人物を描く、または描かれた人物ってなんなんだろうと、まあ、じぶんの小説のキャラ造形のために読み始めたんですが、頁ひらくとそういうのはどうでもよくなって「プッサンやっぱり凄い! だれかこのひとの書簡を訳して~!」な感想なのが、わたしのデフォルトなのでした。いいんだか、悪いんだか……