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いま読んでる本のことを語る

アントナン・アルトー『ヘリオガバルスまたは戴冠せるアナーキスト』(白水Uブックス)
 
パスカル・キニャールの『アルブキウス』から妙なローマ熱に冒され、ほんとはカエサルの『ガリア戦記』を読むはずがなんだか見つからず(どこ行ったー?)皇帝もの方面へ。
多田智満子訳の快さかアルトーの書きっぷりだか思考の面白さのせいなのか、このままいくと、薔薇の香りのする葡萄酒を満腹なのにも気がつかずあれよあれよと飲み干して遂には血の河になってしまう、みたいな気分です(笑)。