日本生まれの初音ミク、アメリカ育ちのヒップホップ【前編】
http://ascii.jp/elem/000/000/677/677252/
大和田 僕がこれまで学生として接してきた若い世代は、音楽好きならロック好きとヒップホップ好きに完全に分かれるんです。それが今は初音ミクで遊んでいて、ヒップホップも好きという学生もいる。オタクと黒人文化が反発する部分と同時に、その相性の良さみたいなものが錯綜していて、そこはすごく面白い。
―― 本の中でも「アフロアジア」というコラムで触れられていますけど、被支配文化における黒人とオタクの共通性ですよね。ただヒップホップと違って、ボカロにはDISの文化がないんですよ。
長谷川 あー、なるほど。
大和田 それは国民性かも知れないですね。
―― さっきルールチェンジをするのに空気を読む、という話がありましたけど、DISってると思われたらまずいよね、っていう方向で空気読んじゃう。
大和田 向こうは、とにかくDISらないと始まらないよねみたいな、そういうカルチャーなんですよ。本当に憎んでいる場合もあるんでしょうけど。
長谷川 かなりオタク化しているとは言え、もともと不良が始めた音楽なので。
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後編も期待☆