朝日新聞デジタル:小林七郎、背景美術を語る - 小原篤のアニマゲ丼 - 映画・音楽・芸能
http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY201202120130.html
ものつくるためにはすごくあたりまえのことなんだけど、こういうこと言われなくなってるというか言うひとが少なくなってきてる気がする
「隅から隅まで描き込んでおけば安心、というのは作り手の自信のなさの現れだ。」とか、アニメじゃなくて絵画でも(そしておそらく小説でも)、たいてい最後にかきたしたものは鑑賞者に見えてしまうというかほぼ指摘できてしまうくらい、こういう傾向がある。
「描く努力を続け、それを面白いと思えるか。描いて、壁に貼って、また描いて貼る。比べる。差に気づく。「もっとこうしよう」とまた描く。それを繰り返し繰り返し続けられればそれが才能。未熟な自分、だめな自分と向き合うのはつらいけど、そこから「もっともっと」と闘っていかないと向上しない。「本気さえ出せば」とか「授業でちゃんと習えば」なんていうのは言い訳。力のある人は自分で自分を磨くことができる。才能があるかどうかは、自分に聞けばいいんです。 」
壁に貼って、が効いている。だからたいていの作家は画廊で、つまりホワイトキューブでやる。それは売るためとかではなくて(それはもちろんあるけど)まずはじぶんの絵を観ることができるかどうかにかかっているから。
ゲイジュツは体育会系ですよ、まじでまじで。からだつかってやったひとには何があろうとかなわない。生まれついてのセンスとかもちろんあるけど、そんなもん、つかわなければないも等しいから。
才能って続けられるかどうかだと、わたしも強く思っている。
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