バーン・ジョーンズ展
http://mimt.jp/bj/
いってきたよv
わたし、正直きのうまでバーン・ジョーンズ、こんなにわたしの愛してるものの数々(ルネサンス美術、中世写本装飾、神話、物語アーサー王やら薔薇物語やらチョーサーやらやらやら!)を好きなひとなのに好きになれなくてツライっておもってたんだけど、ちゃんとこの目でホンモノみて、そして油彩じゃない素描とか見たら好きになってた! ちょーよかった☆
なんで好きになれなかったのかは基本的には色彩の陰鬱さ加減というか画面構成の平面性の押し寄せる圧迫感、サンドロ・ボッティッチェッリにも濃い深緑に綺麗なピンク等の淡い色を散らした配色遣いのロマンチシズムってあるんだけど(あれはロマンチシズムだとおもうのよ)、バーン・ジョーンズの、すぐ黒に流れていきそうな森の深さ、闇の重さ、サンドロがふつうだったら遠近法つかえることを誇示するところで幕はって奥行きを隠蔽しちゃうような隙間恐怖症的なところがバーン・ジョーンズではさらに促進されてて(図版で見てると余計に)怖かったんだな、と(あ、目の前にしてもドドドドドって感じで迫ってきて苦手は苦手でしたが天井あるからね、壁面だし、距離とれる)
ミケ様充(あまりに凄すぎて笑ってしまった、奴隷や眠り、システィーナその他ありすぎ!)、サンドロ充しまくり! あとジョット、シモーネ・マルティーニとかマンテーニャもいたかな(多分その他も山とある!)、ビザンティンモザイクのオマージュもあり
どんだけイタリア美術すきなんだって受けた(中世写本部分ももちろんあったけど、そっちはバーン・ジョーンズといえばモリスですし、本はじぶんが見に行くのでない場合が多い つまりイタリア美術もメジャーですが、どこそこにあれ見に行ったんだなあっていうのがツボったのですよ、個人的に)
あ、あとね、油彩の髪の描き方が好みじゃなくて、ああいうほわほわって綿のような感じの髪質のひと実際にいるのはわかるんだけど、わたしが線すきーなせいなだけです、ごめんなさい
素描はガッツリ線でかいてあって、満足☆ 「ティーブルの巫女」にうっとりv
あと花はなはなはな!!! 花、わたし実は好きですw じつはって言い方へんだけど 百花繚乱(みるふるーる)タピスリーとかみると倒れそうになるくらい好き、だからツボ(ほんとわたしわかりやすくてごめんw)
そしてわたしが後ろ髪ひかれまくって閉館ギリギリまでねばってみてたのが「自分の服を裂く聖マルティヌス」(St Martin cutting his Cloak)
バーン=ジョーンズ展
http://rosekaleidoscope.blog40.fc2blog.net/blog-entry-206.html(こちらさまで見られます)
美青年美少年趣味というのは真面目にルネサンス美術から外せないんです、ほんとに!(疑うひとがいたらまずウォルター・ペイター『ルネサンス』を読んでからにしよう、はなしはそれからだ! くらいの勢いでマジ それからマリア像を描く際も盛期ルネサンス時代前までは少年がモデルだったこともむろん関連する なにしろ乱暴にいうと等身大の女性裸像が「女神」として崇敬する対象として描かれたことをもってしてルネサンスだとも言えてしまうほどの時代だった それ以前は「悪徳」、つまり淫欲とかそういったものの表象でしたから、女性裸像 でなければその反動で「虚飾の焼却」などおきないのだろうな、と)
おっと、はなしが大きくずれた
鉛筆チョーク水彩ガッシュ油彩といろいろあります(版画も)
画面構成や様式に対してものすごく意識的でありとあらゆる方法を模索してるのもよくわかります
もちろんだからナラティブ(語り)についても
なのでマンガやイラストかくひと、あと本の装丁、インテリアデザインに興味あるひとにもおすすめ☆
19日までです、お早めに!