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ぶりのことを語る

ハンスさん、はじめまして。お便りとってもうれしいです。
珍しいお名前でいらっしゃるのね。もしかして外国のかたでいらっしゃいますか? 
候文(そうろうぶん)のお便りをもらうのははじめてです。

と、春呼さん口調で全文お返事しようかとしばらく悩みましたが、やたらハードル高かったのでここでやめまする(←根性なしめ!)。

1.小説ジャンルの件
 はい、「SF帝国歴史ファンタジー領ロマンス特区在住」です。何の気なしに自分の書いているものをただたんに並べただけのようなコピーですが、削ぎ落としてある分、精確なものになったかもしれないですね。
 「頭の中に山ほど渦巻いている小説ネタは何なのか、根本を問う哲学的姿勢」
 正直ずっと「頭が悪い」という劣等感がありまして(いつだったか「自明」といわれてぐうの音もでませんでしたがががが! あの自明には参りました><)、それを理由に逃げ回っていましたが、けっきょく「ヴァールブルクの仕事を小説でしたい」とかいってるひとはそこから逃げるわけにはいかないですし、逃げてるとか言いながらたったかシンポジウム行っちゃうし、ちったーではそういうひとたちフォローしまくってるし、言行一致してない(苦笑)。たんに「言い訳」したい気の弱さなんだろうなあ、と思います。あと、あのときおっしゃってたように、ようやく頭が動き出した、心身こわして何もかもがぼうっとしてたのが螺子がまかれはじめたってことかもしれません。それはじぶんでも感じます。
 それから、テーマ自体について、わたしのなかにまず何よりも先に「文体」を得たい、というような切望があったのも事実です。主題と文体等は現実的には不可分なものなのでしょうけれど、小説と物語の区分その他について、わたしの内面に妙なコダワリが横溢していたがために、見えづらいものとなっていたように思います。
 そのへんも、この夏くらいから解けてきています。たんじゅんにゴシャゴシャ色々考え(悩み)すぎてたことに手をつけられるようにってきた、ということでしょうか。
 それが長らく言っていた「客観」で、いっぽうで「手放す」ということでもあって、ハイクで連載してハイカーさんたちの反応を見ることができイベントでに出て感想をもらったりして、こうしてダイレクトに言葉をいくつもいただいたことで「自分をゆるす」ことができるようになったことと大きく関係しています(このへんもあのときお話ししましたねv)。

2.連載を完成させる件 
 「ゆめゆめ勘違いしてはなりませぬぞ」
 はい。そこは、大丈夫です。思春期のころは書いたことが本当になる現象というのがあって動揺しましたが、今は逆に、現実社会に影響を与えられるくらいの作家になりたい、という野望のほうが先にたつ、ような、気もしなくはないです。
 311後の世界で何を書くか、とかいうことを悩んでいるふりをしていただけのような気もします。実際すすまない最大の理由は文体や構想、技巧の問題です。『歓びの野~』のほうは資料の読み込みなんですが、これはわたしが欲張りなだけで、こちらは文体等で悩むこともないし筋やら構想やらは決まってるので、実のところまったく心配していないです。
 はい、なるたけ2、3年のうちに!

3.書ける状況を作り出す件
 目下のところ、これが実は最大の案件のような気がします。なんのかんのと連載はできてますが(五分前まで書いてたりしますけど!)。投稿するだけの余裕がまったくないです。いま無職なのに!!!
 はい、じぶんで生み出すよう考えます。こればかりは本当にトレーナーや編集さんが欲しいと思います。ですが、そういう立場にいないし雇えるだけのお金もないですしねえええ。
 ただ、たぶん小説がすすめば逆にからだが動くと思うんです。ふつう逆なような感じですが、わたしの場合、小説がうまくなるとか進むとか挑戦することで身体がついていくことがあるので(というか、それによって頭やこころが楽になるということなんでしょうな)。
 たぶん、じぶんを楽にする、ていうことを自然にできるようになれば、それにともなって出来るようになると思っています。

ぶりさん、いつもお心にかけていただいてどうもありがとうございます!

ハンスさん、ご親切にどうもありがとうございます。難しい言葉も書いてあったけれど、読み下しまでつけてもらったので、わたし、ちゃんと読めましたよ。
またお便りくださいね、きっとですよ。 かしこ

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最後はいちお、春呼さんでやってみた☆
あ、でも、
ぶりさん、春呼さん口調のほうがなんだか物凄くハマってたように思いまする♪
そして、
せっかくなんで、ハンスさんというキャラが出てくるおはなしも書いてみようかしら、と思いましたまるv