おはなしどうもありがとうございます!
えーと、そうですね、
なぽりんさんのおっしゃるとおりでして、まさに「単なるフィクション=小説、とか文芸、とかでよいのではないだろうか」で、本当にそのとおりで、いつも「じぶんは正統派です」とかここでふざけたように言ってるのは、ど真ん中だと思ってるのに、そういう大枠だとサークル参加するときの「居場所」がナイんですよ。
WEB上でも、ジャンルやカテゴリー分けしないと小説検索サイト等にも登録できなくて(涙)、
たとえば『夢のように、おりてくるもの』を「恋愛小説」や「BL」(これはまたチョットわたしの主義主張的な部分でチガウはなしになるので今は擱きますが)で置いておくことも可能ですが、WEB上のわたしの感触では、不思議要素や現実から乖離したナニカのあるものについて「SF・ファンタジー枠」を採用なり捕捉説明しておいたほうが無難、ぶっちゃけクレーム来ない、ていう暗黙の了解があるように考えています。
またハイクでこれを「中間小説です」と連呼したのも、純文学とエンタメが分けられすぎているように思えるこの現状に風穴をあけたいという野心をもってのことでした。
話しをSFに戻しますと、
「わたしにとってのSF」は、ジーン・ウルフがいうところの「ホメロスもダンテもミルトンもシェイクスピアも、いまアメリカに生きてたらアメリカSFファンタジー作家協会員」(意訳ですよw http://www.depauw.edu/sfs/interviews/wolfe46interview.htm)という意味でのSFでして、
ここに出てくる名前のひとたちはそれこそ「小説」という文芸ジャンルが一般的に確立する前の作家名です。小説がいったいいつ小説として歴史上にあらわれるかというと文学方面ではおそらくドン・キホーテあたりになる、ていうのが通説だと思うのですが、
ご説明していただいているとおり、
その「小説」という枠のなかでもおそらく一番最後のほうに出てきた「SF」の定義がまことに難しいのではなしを大変ややこしくしていますよね(汗)。
SFファン交流会に参加してもそのへんのところは謎すぎるのですが(SF者は自らがSF者であればこそSFとは何かとストイックに悩む一面と、「これはSFじゃない論争」というのふっかけて大論争したがる悪癖が備わっているのではないかともコッソリ思う)、
逆に、外側から見た世間一般のSFイメージはおそさく小川さんのおっしゃるあたり、ハードSFをSFと呼ぶのだろうと思います。
わたしが作品をSFと呼ぶことで他の読者を遠ざけている可能性というのは常に考えてはいますが、
「何でもアリ」を許容するSFという場所がいちばん「据わりがイイ」という点は現在のところ他に替えがないといった感じでしょうか。
それと、誰に読んでもらいたいのか、という問いはわりとはっきりしていて、
古典と世界文学を愛し、国書刊行会の「未来の文学」や河出書房の「奇想コレクション」あたりをチェックしてるひと、です。
それと、この件に関してはプロの方も悩んでらっしゃるのがなんとなく垣間見ていますので、
ましてまだデビューもしていない人間がそれについてあやふやでも致し方ないところかな、とも素朴に思います。
とはいえ、
こういうことを考えてくださるひとがおいでなのはわたしには大変に嬉しいことでして、
(以前の「ひとり一ジャンル」のおはなしも!)
今までしなかったことをしてみよう、という感じで絵を描きだしているのと同じく、
逆にもっとジャンル小説とはどんなものかを考察するのも手なのかもしれないとか、
イロイロと考えることができてとてもありがたいです。
どうもありがとうございます☆