• 『夢のように、おりてくるもの』 第三部「視界樹の枝先を揺らす」１０　補遺というか

　
連載小説更新しました！　でウッカリ書き漏れたｗ

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○ギリシャの劇場（Teatro Greco）

紀元前3世紀に作られたもので、シチリアで一番大きな円形劇場。
観客用座席の段々は石を積み重ねたのではなく、巨大な自然石を削って作られたもの。ギリシャなどにもこうした岩石を利用した劇場はあるが、これほど大きな岩石があることも驚異であり、それを1万5,000人もの観客を収容する円形状に美しく削ったことにも驚かされる。
いまでも、偶数年（2年に1度）に古代劇が上演され、世界中から観客が集まるという。
観客席の最上段には豊かな水が沸き、その水場を囲むようにいくつもの墓地跡がある。古代ローマ人の死生感は人の多く集まるところに死者を埋葬した。死しても大衆の中にあり、演劇をも鑑賞しようとしていたのかもしれない。
http://www.geocities.jp/mayu3gogo/sitiria.htm
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ハイクでは何度かご紹介したけれど、くりかえしｗ
この「視界」、という場所において地名等の固有名詞を出さないで書いているのをわざわざ現実世界のそれを引き合いに出すことはない、という考え方もあるのですが、
海と墓と詩（語り）がいっしょにある、という処
その鮮烈なイメージにわたしが引き摺られてこのはなしを書いた記念、みたいなかんじで
そしてむろん、ここには去年みたパスカル・キニャールの『王女メディア』と三島の『真夏の死』の影響下にある、というはなしとともに

「読書の秋2011：王女メディア」に行ってきました！
http://florentine.hatenablog.com/entry/20111023/1319385701