『夢のように、おりてくるもの』 第三部「夢の花綵（はなづな）」夢うつつ夢うつつ　１９
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黒髪君語り
第三部のこのはなしは、第一部第二部（そしてこまごまとした第三部）をくりかえしながら、過去の出来事とちがう何事かが、結果的に生まれ出るような結末になればいいと「願い」をこめてかいています
作者が意識的にくりかえしてる、というのではなく（技巧的には、それはもちろん意識してますが、だいたいほんとに「おりてくる」系の書き方なので、しかもこのはなしはタイトルどおりでまさにそうなってるので、わたしもおりてくるまで知らないことがたくさんあるので困りまくっているのであったまる）、
人間というのはなんていうか、同じところで躓いたり、そこに「傷」があるからこそそこばかりみつめて他が疎かになったり、わりとそんなことを、それこそ何度もくりかえしながら生きてるんじゃないかとおもうのです
いや、そんなことない、じぶんは成長してる！　というかたは、さほど「物語」を必要としないんじゃないかな、と想像したりしますが、わたしはどうもそうではなくて、わたしにはどうしても「物語」が必要ですし、さらにはもっと「小説」というものが要るのです
そして、このはなしはもちろん虚構ですので、彼らには、やはりちゃんと、その何事かを乗り越える、というふうであってもらいたい、せめて少なくとも、おはなしのなかでくらいは、ひとはそういうことを達成してもいいんじゃないかと、そんなふうに願っています
てなかんじで、
ではでは、おったのしみに～♪