今日はこのへんを
>ヴジョー伯爵家はもとよりエリゼ公爵家もまた、公都を混乱に陥れ、彼らを欺いた貴族たちの首謀であるポンティニー子爵家の長子を引き渡すよう、帝都の大神官に要請していた。しかしながら大神官は頑として首を縦にふらず、エミールを匿いつづけた。
この叛乱の元ネタのひとつがパッツイ家のそれだとはすでにお伝えしておりますが、ここはこちらの逆バージョンといいましょうか
パッツィ家の陰謀
http://cesareborgia.ciao.jp/index.php?%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%84%E3%82%A3%E5%AE%B6%E3%81%AE%E9%99%B0%E8%AC%80
「ベルナルド・デ・バンディーニ・バロンチェッリはコンスタンティノープルにまで逃亡。しかしメディチの追及はその地にまで及び、トルコのスルタン(皇帝)マホメット2世の手を経て、フィレンツェに連れ戻され、1479年12月に絞首刑に処された。」
パッツイ家の叛乱については新説が出てるみたいですがそちらは未読なので詳しくここで突っ込めないのですすらっと書きますけれど
教皇庁と対立してしまったがためにその後フィレンツェ市は破門されるという恐ろしい事態になるのですがロレンツォ豪華公というひとはほんとに運に恵まれそれを使い尽くす術に長けていて、もうこれ以上はってところで和平が成りました、はじめて読んだときに「ドラマか!?」みたいに思ったものです(実際のところ、主演どころか脚本も演出もロレンツォっていう感じのことは塩野さんも書いてらしたような)
よtって、エリス姫、つまり女神の神殿の最高司祭と太陽神殿の大神官、または帝国皇帝やら何やらのこのへんの駆け引きというのは、なんというか、たぶんここだけみっしり書いても面白いところになるのだろうなあと思いながら、これくらいですましてます
ジャンとエミールのはなしを書くときに、ここは裏から書けたらいいかなあ、みたいな気持ちでいます