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『歓びの野は死の色す』つれづれのことを語る

ええと、そうだ今日は、珍しく作品解説的なこともあわせて
《夜》から、時代が変わっています
エリス姫のいた時代というのはこの世界でいうと、盛期ルネサンス期と呼ばれる時代にあたります
《夜》の章はというと、19世紀に相当します
なにしろ、ガス灯が出てくる

ガス灯
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%81%AF

それからもちろん、
「レント風邪」と呼ばれるのはこちら

スペインかぜ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%81%9C
「スペインかぜは、記録にある限り、人類が遭遇した最初のインフルエンザの大流行(パンデミック)である。[7]
感染者は6億人、死者は5,000万人(諸説あり)[8]に及び、当時の世界人口は約18億人~20億人であると推定されているため、全人類の約3割がスペインかぜに感染したことになる。」

をモデルにしています、これは20世紀のはなしですけど
むちゃくちゃなことになってたんだなあ、とあらためて
そして、

>今現在、《夜》を記した書物でもっとも評価されているのは、このアレクサンドル・デリーゼの著作『歓びの野は死の色す』だと言われている。
 自身、葬祭長であった人間の処女作。

の、アレクサンドル一世がいた時代が、啓蒙時代あたり、というふうにおぼえていただいておくと助かります

啓蒙時代
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%95%93%E8%92%99%E6%99%82%E4%BB%A3

構造でいうと、
アレクサンドル一世のかいた『歓びの野は死の色す』を真ん中においたトリプティック、
または三層構造のようなイメージです
パタパタとそれが閉じられたり開かれたり、または重なったりズレたりっていうふうに思い描きながら書いています