夢のように、おりてくるもの』 第三部「夢の花綵(はなづな)」夢うつつ夢うつつ 14
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茶髪くん語り
なんというか、あやまちのくりかえし、というのからどうやったらひとは逃れ得るのか、ていうこと?
傷つきと執着の再確認行為から、恢復への道を選びうるのか
傷というのはそのひとを形作る根幹になるものでもあるのですが、だいたい文字通り、とてもイタイ
ないことにして見ないですごしたり、傷そのものになることで忘れたり
または、それはほんとうに「あやまち」であったのかという問題もないわけではなくて
どうにもこうにも難しいですなあ、と思いながら描いている
あ、
黒髪君の従姉、つまり弟子の母親、よって店長の元妻、ラスボス(黒髪君の叔父の娘)によって物理的に救出されます
ていうあたり、のことはもちょっとしたら説明されますが、
このはなしを書いておもったのは、オジから甥へのチカラ(権力その他)の移譲、またはオバから甥への庇護の手という、あまりにも物語的類型パターンからどうやっても逃れられない的な・・・(父親だと敵対、母親だと包摂という神話構造の変形ですな)
英雄神話の王道パターンを略奪するぜ、みたいにいいながら、あー、原型に絡め取られてるのはこのはなしのほうか、みたいな快い敗北感というのもあったり、というか、黒髪君救出シーンが早朝、日の昇るころに唐突におりてきたとき、わたしはすっかり「ヤラレタ」て思いましたw
次は、黒髪君とらわれるの巻です
ではでは、おったのしみに~♪