金曜日じゃないのに、更新しておくw
近代ヨーロッパ宗教文化論 姦通小説・ナポレオン法典・政教分離
工藤 庸子
ISBN978-4-13-010126-4, 発売日:2013年09月下旬, 判型:A5, 648頁
内容紹介
国家と宗教がせめぎ合う世俗化の時代,人間の最期をみとったのは聖職者か医師か.「姦通」を罰したのは宗教か民法か.フランス革命以後,宗教が政治との緊密な関係を解かれ,文化へと接近していく過程を,鋭利な作品分析を通して明らかにする.宗教社会学,歴史学,法学との対話から導かれる「近代ヨーロッパ」の批判的考察.
主要目次
序章 現代の宗教と文化
第I部 ヒロインたちの死生学
第一章 ボヴァリー夫人の最期
第二章 死の宗教性をめぐって
第三章 死とカトリック信仰
第II部 ナポレオン あるいは文化装置としてのネイション
第一章 詩人と皇帝
第二章 皇帝と教皇
第三章 国家と宗教
第四章 民法と家族制度
第五章 文化とネイション
第III部 姦通小説論
第一章 宗教的な大罪 それとも民法の契約違反?
第二章 親密圏のジェンダー論――女子修道会寄宿学校育ちのお嬢さま
第三章 裁きの物語としての『モンテ = クリスト伯爵』
第四章 神聖なる家族制度
第五章 『ボヴァリー夫人』再読――姦通と反復
第IV部 ライシテの時代の宗教文化
第一章 1905年 政教分離法
第二章 『失われた時を求めて』の宗教文化
終章 女たちの声――国民文学の彼方へ
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-010126-4.html
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あとこれ、
『文化遺産としての中世
近代フランスの知・制度・感性に見る過去の保存』
[著者]泉美知子
文化財保護理念、確立の道程。
国家として、国民として、どのような遺産を継承するのか。大革命後の破壊を契機にその問いに直面したフランス。文化財保護制度の確立に奔走する人々、中世芸術蔑視と闘いながら学問的位置づけを果たした美術史家、遺産が同時代人の内面といかにむすびついているかを示した文学者――彼らの活動を追い、「文化遺産」という思想生成の道程を検証する。
http://www.sangensha.co.jp/allbooks/index/348.html
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もうね、もうね、こういうことを知りたくて考えたくてこの小説かいてるの!(ライシテとか、女性の権利とか、大聖堂、修復、中世、共同体、コンフレリーその他もろもろ!)、 でも馬鹿だから、そこまで到底出来なくてw
でも、ようやく、ようやく邦語でこういうのが読める!!!
あと、
ナポレオン法はたしかちょくせつ現在の日本人社会にも関連してくるので、フェミニズムなひとはたぶんチェックしてるはずです
やはし19世紀はスゴイっすよ、すごいv なんていうか、20世紀より21世紀とじかに繋がってる気がする
たんじゅんに揺り戻しがきてる、てことだろうけど(孫と祖父母の世代的な、親子だと反撥あるけど、みたいな?)
あとそうだ、
西洋美術史やってると「中世蔑視」て出てくるのよね、でもフローベールにしてもプルーストにしてもその他の作家たちにせよ、中世コント・レシ、そして大聖堂との絡みは重要で、どんぴしゃすぎて、ほんと涙目w