モラリー『ジャン・ジュネ伝』
コレクター商品で84000円!!! いっとき、恋する虜もそんな値段だったよなああああ(ようやく先日ゲットしました☆)
「彼は死にもの狂いで読み、死にもの狂いで書く。一九四二年以来ではなくて、昔からだ。十三歳で、「ナノ・フロラーヌ」は手記を書き、二十七歳で、彼はそこに音楽が聞こえる数通の手紙を書くが、その音楽はやがて彼を有名にするだろう。以後、本当に囚人となり、独房、遠方の豪邸、近郊の屋根裏部屋もものかは、彼はその先端だけがきらめいている氷山=作品を作成し、それを発表する。友情、旅行、情事、彼にあっては文章表現が一切を決定する」
http://www.despera.com/mob/bbs.cgi?mode=individual&eid=957
そういえば、ジュネは「ナノ・フロラーヌ(Nano Florane)」と名乗ったのよね(いま確かめたw 本には載ってなかったから)
じぶんのあいでーがflrentineで、花うさぎの「花」なのを唐突に意味深く考え込んだりしたりなんかしてw
まだ途中だけど、たぶん、サルトルのジュネよりこのジュネのほうがきっと、いま現在では受け入れられやすいだろうとおもう
ラテン語を操り(たまにギリシャ語も引き、だったな、たしか)、古典を引用しまくるジュネ
お勉強のできる優等生、とりわけ「書く」ことに、ことのほか秀でた少年
旅から旅へ、ともかく常に読み書きするひと
合ってる
そうじゃなきゃ、おかしい
(あと、プルーストの影響は誰もがわかることだろうけど、17世紀の構文て言葉が出てきて、う、てなった
たぶんこのへん、キニャールと同じで、あと澁澤がなんか『ブレストの乱暴者』でちょぴっと書いてたのはあれは、やっぱり構文だったような・・・うー、手許にないんだよ><)
泥棒の意味は、いまちょっと語らない、語れない、でもあるのだけど(二十年近く、『聖ジュネ』読んでないから
ただし、「書くこと(エクリール)」とは、ジュネのいうように「生来のパロール(発言権)から追放されるときに、人びとに残されていること」なのだ、となれば、ていうか本当に、じぶんの愛する作家たちはみなこういうひとたちなので、ていうか何より自分がそうだし
そしてまた、
「あえてこう解説しよう。書くことは裏切りを働いた人間が頼れる最後の手段だ、とね」
「書くということ、それはおそらく、誓約の言葉が支配する場所から追放されたときに人に残されているものだ」
「私の考えでは、家族というものはおそらく最初の犯罪の構成単位で、もっとも罪深いものだ」
て
いうあたりと連なって、まあいろいろ思うところはあるのですが、
ともかく、ジュネ好きなひとは読んで面白いんじゃないかなあ(まだ途中だけど)