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展覧会のことを語る

源氏絵と伊勢絵 描かれた恋物語
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html

いってきたよ☆
先日ちょびっと源氏関連本はよんだけど伊勢の記憶が曖昧で(好きなトコしかもともとおぼえてないっすw)、予習してけばよかったなあ
絵とテクスト、それからそれを鑑賞(依頼)する貴人たちと任された絵師のゲンジツが複雑に絡み合ってできているのだなあ、とあらためて
つまりここにある「読み」は錯綜してるというか、幾重にも読まれるべき事柄がある、んです
つまりここにある「ナラティヴ(語り)」は非常に繊細かつ複雑で、テクストをもちょっとしっかり読んでないと、そして人間関係やらその来歴やらを知らないと深いところまでいけないものなんだなあ、と
と、こう告白したからといって、絵そのものの美しさというのは少しも減じるはずもなく、やはり艶麗にして精緻な、またはおおどかな日本画いいっすねええ、と堪能☆

あ、あと

>物語絵が物語の読者によって解釈された姿であるならば、登場人物の姿をいっさい描かずに物語の情景をあらわした、いわゆる〈留守模様〉の趣向は、物語にそなわるイメージの世界がもっとも大胆に表現された例といえます。
物語の内容を暗示するだけの「宇治橋柴舟図屏風」や「八ツ橋図屏風」では、主人公たちがながめた風景に鑑賞者の視線が重なります。そこには、想念としての物語世界が広がっています。
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/highlight.html

《八ツ橋図屏風》酒井抱一があって、あれ、わたし、ずっと妙なかんじで気になってた橋の足の部分とか葉の陰影とか、
ずっと気になってたのが、ようやくナットク!
画面の右から左にある一定の速度であるくと、もんのすごく美しく見える!
まるで本当にその場所が「展開」してくような、
自分が本当にその花の咲き誇るところへ足を踏み入れたような感じで迫ってきて
これ、たぶん、そうだろうなあって予測はしてて、でもずっとたしかめることができなかったのですが
今回はそれこそ業平気分にひたって「想念としての物語世界」を体験できて大変に満足でした☆
すいてるってイイね!

19日までなのでお早めに~