『我が心のオリオン星座、信子さん』
ふとTVから聞こえてきた。老人が当時の恋人に宛てたラブレターである。
こういった「くさい」言い回しが死んで、「ただしイケメンに限る」となったのだなぁと、思った。
価値観・センスと言うのは大体が個人の問題ではなく時代のそれである。「言ってみたい」男も「言われてみたい」女もまだ、相当数いるのだろうか?
非モテ問題とは、顔やコミュニケーションよりも『「文学」が「ビジュアル」に負けた』ことではないだろうか?
とするならば、非モテ男女は己の不幸を次の世代に味わわせないようにするためには、子をなし、文学って良いよね、と言う価値観を持つ人間を増やし、クサさが、心が幅を利かせる社会を作っていくしかないのではないだろうか。
でもそれも難しいそうだ。
ビジュアルの面で敗北し、「文学で戦うしかない」非モテ層こそ男は二次萌えに女はジャニに、すなわち「ビジュアル」の世界へと逃げ込んでいる。
と言う世迷いごとを反射的に考えた。
非モテのことを語る