・本番まで一ヶ月を切っておりますが、サッカーでは一人選手を入れ替えたり戦術的な約束事を２・３決めるだけで「歯車が噛み合って」うまく回りだす、と言うのは良くあることです。
現在の岡田ジャパンは素人目にも「回っているが弱い」のでなくて「回ってないのでうまく行ってないな」と分かる内容なので、監督交代によって準備期間が２週間しかなくても良くなる可能性はあります。
別に新しい監督でなくても、岡田監督がそれをやってやれないことはないだろう、と言う予測も成り立ちます。
・結果という意味では「Ｗ杯出場」と言う結果は出しています。そして時々強豪国のガーナに中立地で逆転勝ちしたりとか、首にならないギリギリの結果は出してきたと言えなくもありません。ただＷ杯で「結果を出す」ためには内容・結果ともに不足であったことは確かです。
・監督人事には「辞任」と「解任」があります。辞任であれば協会は誤りを認めずに済み残りのお金も払わないで済みます。解任であれば監督はこれからだったのにと言う理由を得て残りのお金ももらえます。まぁそう言う理由が一番大きいのではないかと思います。
・日本代表がＷ杯で「結果を残そう」とすれば「ドン引きカウンター」か「キチガイプレス」しかありません。普通のサッカーをやっていては「地力の通りの結果」になる。日本としてはそれではまずいのです。岡田監督のコンセプトが間違っているわけではありません。それがすんなり解任とならない理由の一つだとは思います。
・協会は「日本人でなければコミュニケーションがとれない」と言うのを金科玉条としております。日本代表の歴代監督のうち、日本リーグでの指揮経験がないのはファルカンとトルシエのみです。前者は１年未満で解任、後者はJリーグでの監督経験のあるベンゲル氏の紹介と言われています。
岡田監督は手の空いてる日本人監督の中では結果を出してきた方です。
適任者はいないのではなく、協会に交渉力と資金が潤沢にはないのだと思います。ですが、Jリーグに初めてやってくる監督がしっかり結果を残すことがあるように、私はこれは日本サッカー協会の明らかな怠慢、または能力不足であると思っています。

長くなって申し訳ありませんが、id:Philopon氏の要請を受けて思うところを書いてみました。