離れたくないなら 何も捜さないことだと教えられて 水びたしのアスファルトを夜明けまで 歩くことになった 手巻きの時計に吐息する ぼくたちに話せることは何もないから 冷たくて痛い爪先もぼくらの 幻にすぎない