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映画のことを語る

「リリーのすべて」
会うべくして出会ってしまったアイナーとゲルダ 
蝶の変態のようにひとつひとつトリガーがひかれていく
舞踏会までの高揚は一見微笑ましい時間に思えたのに
明確な気づきによって体への違和感がバレエの衣装にふれる手触りのように直接的に感じられる
自分を取り戻すみたいに女性のしぐさを真似る姿がなんともいえない
主要な役者さんたちは個性的でその時代に馴染んでいた
中でもエディ・レッドメインの着こなし・身のこなしはアイナーでもリリーでも綺麗
美しさ上品さが前提としてある映画で 1枚の絵として成り立つ場面がたくさんあった ヴァイレの風景も
嬉しさ・悲しさ・混乱・時代とか ごちゃまぜになった美しさ

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
ずっと耐え続けて 耐えた結果も幸せと言えるものではないから現実に思えた
時代の狂乱ぶりが無意味さをより強調していた
金融の知識が少しでもあったらもっと楽しめたんだろうなー
“真実を知ることは詩に似ている、だがほとんどの人は詩が嫌いだ”