「では、その酒と饅頭と、他になにか肴があれば貰おうか」
どっかと腰を下ろし、やつぎばやに杯をあおり始める。やがて運ばれてきた肴の類も瞬く消える。鯨のように飲み、馬のように食らうとはまったくこのことで、梁山泊の豪傑もかくやという、三郎の飲みっぷり、食らいっぷりであった。
半刻後。
「食った食った。満腹だ。さてお勘定…」
『20,819円になります』
「うむ…。…む……むむむ、諭吉さんが一人しかおらぬ。VISAは使えるかな?」
『はい。お支払いは一括でよろしいでしょうか?』
「……待て、店主!この店は外とは隔絶しているという話ではなかったかな?どうしてクレジットカードが使えるのだ!?」
連続はてな小説のことを語る