二年前に亡くなった祖母の話
亡くなる前夜、母がそばについていたら
白い着物を着た女のひとが来てる、後ろ姿だから顔は見えないけど、と祖母が言ったそうだ
そのひとの容姿を聞いて誰だか母にはわかった
祖母と母が同居して看取った祖母の母だと直感したそうだ
最近近所の、わたしたち家族がお世話になった女性が米寿で亡くなった
そのかたも娘さんと暮らしていて、お悔やみにいくと
「うちの母は小さいときに生みの母と死に別れたんだけれど、母は亡くなる前日まで元気でねぇ、でも夜になったらね、あぁお母さんが迎えに来てるわ、そこにいる、見えるわ、でもお母さん、こっちを向いてくれないの顔が見えないわって言っていたのよ」
と言われたそうだ
やはりお迎えにくるんだね、と母はしみじみと言っていた
ちなみに顔が見えない(後ろ姿でいる)のはまだ死ぬ時じゃないからで亡くなる時には顔を見せて再会を果たしたんじゃないかというのが母の解釈
オカルト部のことを語る