うちの兄は幼児のころ、親に怒鳴りつけられると泣きながら近所のお寺に逃げていき、そこのおばあさんがまいかい、「このばばに免じてどうか許してやってください」と頭を下げて兄を連れ戻してきてくれたそうです。
　
大学時代の出来婚で最初の子どもにぴりぴりしていた両親は、そのたび深く恥じ入ったのだそう。
　
おばあさんが亡くなるまで、兄はずいぶんかばってもらったようでした。