つきものが取れたような爽やかな顔をした今より若い父が、インガルス氏のように両手を広げて現れ、兄をアメリカへ迎えに行くと言う。わたしもついて行くと言うが、パスポートがない。アメリカに住む兄は妻の家族に説得され、離婚しようとしていた。
兄の家族は日本にやってきて、欧米弁護士特有の風が吹けば桶屋が儲かる論法で離婚がいかに合理的かを説く。横で聞いていた夫はすっかり感化され、
「なるほど、俺も離婚しないといけない。離婚の本を買ってくる。図書館で借りるんじゃダメだ」
と資格取得に励むような顔でいそいそと出掛ける。これまでさんざん離婚した方がいいと言っても聞かなかった夫が、初対面のアメリカ人に説得されているのが悔しく、地団駄を踏むはてこ。離婚の理由がそれなら同意しないとぎゃーぎゃー言う。
問題はそこなのか。
夢今日の夢のことを語る