何を言っても言ったことと反対のことをする息子を持った父親が、
「死んだら山に墓を建ててもらいたいが、それを話せば息子は川に墓を建てるだろう」
と思い、息子を枕元に呼び寄せて
「死んだら川に墓を建てろ。けして山には建てちゃならんぞ」
と話したんだけど、父を亡くした息子は涙ながらに心を改め、川に墓を建てちゃって、
雨が降るたび父の墓が流されるんじゃないかと気が気じゃなくて
「おっとう! おっとう!」と叫びながら畑から飛んでいく羽目になって、
それが何とか言う鳥になったんだよ。
っていう昔話があったな。なんていう話だったかな。
と思いながら、にわか雨が降るたびダッシュで洗濯ものを取り込み、止んだら干している。