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人生がときめく片付けの魔法のことを語る

お姑さんと台所を共有していたり、家族と住んでいて自分の部屋がなかったりする場合、家の中まで手を入れるのは難しいと思います。
ただ、その場合でも自分が日ごろ持ち歩いているバッグを一度逆さまにして一から持ち物を選別し直してみる、同じように下着の抽斗、机の抽斗を逆さまにしてみる、古い手紙や写真をぜんぶ集めて山にしてからこころときめくものを探してみることはできるんじゃないかなと思います。
わたしはアクセサリーを入れていたお菓子の箱を逆さまにすることから始めて、自分の持ち物への思いが想像とだいぶ違うことに気付いて家中棚卸しをし直しました。

でもこれは家族やパートナーの生き方を変えるためではなく、あくまで自分を見つめて自分の生き方を変化させるためです。
わたしにとって一連の作業は片付けというより判断力と決断力を鍛え、自分主体で生きるための修行のようなものでした。収納整理で後回しにしていた問題が山積みだったことに気付かされましたし、きれいに片付けられたもののなかにも今は要らないものが驚くほどあることを知りました。そしてボタンを入れているジャムの瓶一つでも、逆さにして中身を空け、いま胸が高鳴るものだけを残すことは、自分をすっきりさせるものだとよくわかりましたよ。ご多幸をお祈りします。