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人生がときめく片付けの魔法のことを語る

<今日の反省と感想>
・読んで選んだときと、本棚から全部出して中身を読まずに手にとって選んだときとで選別が大きく変わった。
・大好きだと思っていたけど、よく考えたらすきと言うより過去への未練と執着で持っているだけの本がたくさんあった。
・実用性があると思っていたけど、よく考えたら実用性というよりポテンシャルに惹かれていた本がたくさんあった。
・どうでもいいと思っていた本の中にも迷わず残す組に入った本が何冊もあった。
・情報量に欺かれていたけど正直に見つめると本として魅力のない本も結構あった。
・特別な本を捨てるというのは自分で自分の葬式を出すようなものだと感じた。泣けた。
・想像以上にがらんとした書棚を見て「こんなに一気に自分を亡くしてだいじょうぶか」とやや心配になった。

「大好き! 一生離さないぞ!」と思っていたのに、本を手にした瞬間なぜかふと手が止ることが何度もあった。ひとまず迷いの山へ入れておいて、後で禁を犯して開いて読んでみたけど、大半は結局最後まで魅力を感じられずさよならすることに。ベスト4に入れていた絵本のうちの一冊は諦めきれずに最初から最後まで音読してみたけどやっぱりダメだった。迷わず残した本の中にも後に卒業組に入った本もあった。

ずっとそばにあった本を手放すのはとても悲しかった。でも悲しいのはいまその本にまつわる過去が満たされていないからだとあとで気付いた。あの頃はよかったんだということの証拠のように感じていたんだと思う。あの頃は家族が一緒にいたとか、あの時はやさしくしてもらえたとか、あの時は夢があって楽しかったとか。そういう「あの頃、あの時」が悲劇で幕を閉じた本はなかなか手放せないでいたんだとわかった。

逆に心から感謝して手放せる本、不思議と興味がなくなっていた本もあった。そちらは満たされた過去と、満たされた現在に関係していた。ありがとう、じゃあね! って感じ。これまで蔵書は定期的に処分してきたのにこんなにすかすかになったのは、必要だと思い込んで長い間執着していた本で蔵書の大半が占められていたからだと思った。

<反省>
本の日に難易度の高い小物や手紙に手を出し、飲まず食わずでやられる。