この本のことを書いたら各地で素朴な疑問やご意見を遠巻きにいただいた。
図書館に寄贈しちゃったから手元にないんだけど、こんまりとも断捨離ともちょっと違う視点の片付け本なので別テーマで書くよ。
この本はモノを持つこととそれにかかる費用に焦点を当てた片付け本。ちまちま節約するより継続的にかかる家賃を削った方がよっぽど節約になるという一種の節約本でもある。何年生きるとして持ち物の量がこれだけあった場合㎡数あたりいくら支払うか、モノが減ったらいくら節約になるかを具体的な数字で示している。
モノがなければ収納がない・少ない部屋に移ることも出来るし、モノの保管用にコンテナを借りたり仕事部屋を別に持ったり楽しみのためじゃなく自宅に呼べないという理由で外で場所を借りて人に会ったりしなくてもいい。
片付かない部屋で心身のバランスを崩したり家族仲を悪くしたりして、問題解決のためにいくらお金をかけているのか考えてごらんなさい、というお話。
著者が親子関係で悩む人の自宅を調査した際、机の上も食卓の上もモノだらけなので子どもがテーブルの下に潜って宿題をしているのを見たというエピソードがある。モノが片付くにつれて食事や書き物など本来の活動をふさわしい場で行えるようになって家族の関係は好転したのだそう。