ホテルがすばらしい。値段もすばらしい。VNYKに奢ると言われているが気が引ける額。
カフェの店員にいいところ知らないかと聞いたら
「wingがいいわ。知り合いの中国人が泊まったけどいいホテルよ」
と言われ、wingへ行ってかしゆか似のホテルウーマン部屋を見せてもらった。
バックパッカー御用達で湿気ていて古い。壁のヒビが昭和。まさにアジア。
でも広さはあってバスタブもある。45ドル。安い。
こういうところに泊まるのもいい経験かもしれない。
もちおはさっそくこちらに移ろうとしているけれど、もう少し考えたい。
ところがうまく英語が通じないのか、翌日のハロン湾ツアーまで勧められる始末。
うーん、うーんと悩んでいたら背後から
「日本人ですか?」という声が。
「この地図、よかったら使いませんか。わたしはもういいので」
「すみません、通訳をお願いしていいですか!」
こちらに来て初めて日本人と会話した。
「ありがとうございました。このホテルはどうですか?」
「いいですよ。安いし。ドミトリーなら5ドルで泊まれる部屋があるんです」
え!
「45ドルって言われたんですけど」
「それは高いですね・・・?」
VNかしゆかに5ドルじゃないの?と尋ねると先ほどと打って変わって無表情で
「その部屋はいっぱい」
と言われる。ともかくもう一度考えるからとカードをもらってホテルを出た。あとでもちおが
「カフェの店員さんも10ドルで泊まれるって言ってたよ」
と言い出す。先に言えよ。危うくかしゆかの笑顔に惑わされるところであった