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オカルト部のことを語る

なんだこれは。目に見える肉体があるわけではないけど、明らかにそこに何か立っている。
時々、これは元は生きていた人だと感じる何かに会うことがあるけれど、これは人ではない気がした。
こういうことは初めてではないけれど、毎回自意識過剰な中2病的精神のなせる技なんじゃないかと不安になる。
それで運転席にいた夫を呼んだ。

「どう思う」
「うーん・・・なんかここは・・・」
「同じものが見えるかどうか知りたい」
「見えないけど、神社みたいなとこだね。奥に祠があるかと思った」

感じで言うと、二階建ての屋根くらいある木に囲まれた敷地の真ん中に、木と同じほどの丈の何かが立っている。
そしてこちらをじっと見ている。見張り番に見下ろされた小人の気分だ。
怖い。ホラー映画のような気持ちの悪い怖さではなく、皇居でSPに睨まれたような怖さだった。
一方足下の草原には兎か猫ぐらいの何かが、静かに気配を伺っている様子があった。
さして広くない敷地なのにずいぶん奥行きがあるように思える。

周囲は勾配を補正するため、出入り口をのぞいてブロックが積まれている。
その出入り口にはなぜか大きな槇の木二本植わってる。侵入・駐車禁止の杭のように。
わたしも夫もその木の間をすり抜けて敷地に入る気になれなかった。