甥介1歳
大人が積み木を箱にしまい終えたところを見計らって、がっしゃーんとひっくり返すのが好き。
そこでひっくり返された積み木を一心不乱に箱に投げ込み、数回やられるままにひっくり返されてみた。
淡々と積み木を箱に投げ入れる。甥介もいっしょになって投げ込み始めたので一緒に投げ込む。
そして甥が最後のひとつを箱にいれた瞬間、先手をとってがっしゃーんとひっくり返してみた。
「あれ?」
という顔をしていたが、間髪入れずに投げ込み作業再開、甥介に最後の一個を投げ入れさせ、また引っくり返した。
甥介は目を丸くして「#ッォニャ?%」と意味不明の抗議をしてきた。
二、三度やったら完成した仕事を台無しにされる感覚に飽きた甥介は、自分で引っくり返すのをやめた。