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オカルト部のことを語る

この春めでたく高校に進学した甥太郎は幼少時母親の実家で育った。
甥太郎は喋れるようになると脈絡なく「シゲコ!」と言い出すことがあった。
話せる語彙がほとんどないうちからシゲコを覚え、何かにつけてシゲコと叫ぶ。
親族にシゲコという名の女性はいないので家中が不思議がった。
リングが流行っていたころだったので親族は貞子じゃないかと言い合った。
「どこにいるの?」と聞くと甥太郎は天井をさす。

先日ふと「そういえば」と思って仏壇のお位牌を開けてみた。
お位牌に記された曾祖母の名はシゲノであった。