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オカルト部のことを語る

友人の話。

山奥に車で行って、ちょっと歩いてみようと思って車を降りて山道に入った。
けっこう奥深いところに行ったのに、幼稚園児が遠足に来ていた。
子供たちの笑い声と話し声が繁みの向こうから聞こえてくる。
『こんなとこまでよく来たな』と思っていたが、ふと、『そんなわけはない』と思い至った。
繁みの向こうには道も子供たちの姿も見えず、ただ声だけが聞こえてくる。
ぞっとして急いで車に戻った。

「でもまがくないよね、これ。もちお、まがい感じする?」
「しない」
「そうだよね。どっちかって言ったらすがいよね」
「そうだな」

我が家の判定結果は山の精(無害)となった。